[コメント] 春琴抄(1976/日)
百恵ちゃんのツンデレっぷりがグー。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「ちがうちがう!なんべんいうたらわかるのや!」「佐助。痛いか?」「あてがなんでこない厳しいするかわかるか?」「佐助!佐助!」「お前あて弄る気か?」「お前なんぞに憐れんでもらわんかてええのや!」「佐助!佐助!」「もうあてのそばを離れんといて!」「・・・知ってるやないか。」
あーこのムチとアメ、ムチムチムチアメムチ。 百恵ちゃんの船場言葉を聴くだけでも至福。しかしこの谷崎のこってりじっとりした暗いねばっこい偏愛物がこの二人(百恵&友和」がやるだけでかなりさわやか。あらためて三浦友和って上手い役者さんだなと思った。春琴は誰がやってもたいして差はでないかもしれないけど、佐助がこんなに爽やかに見えるのは、三浦友和のさっぱりとした好青年ぶりが滲みでるからだろう。そんな三浦の正反対を行くちょっとジュリー(沢田研二)っぽい津川雅彦がいまよりずっと上手く見えるのは若いからなのか、「女好きのぼんち」というおいしい役どころのせいなのか。いまは社長か徳川家康かしかやってるイメージないもんな。
佐助が自らその目を突き、庭で転げまわってそこに百恵がごろごろっとなって超近距離なのに二人で「佐助!佐助!」「お師匠さん!お師匠さん!」と手さぐりしてるのがどうしようもなく悲劇的だけどちょっとおもしろかった。「ずっと二人の世界で生きていこな。」というところまでセリフにするのは野暮だけど。(10/10/22 DVD)
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