[コメント] タンポポ(1985/日)
”食べる”という行為をいろんな意味で考えさせてくれる秀作。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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食べるという行為は,実は本能の赴くままに行うすごく醜い行為ではないか? 役所広司が貪り喰うシーンでは,そんな気がした。また,ホテルの一室で行われた料理の作法・マナー教室で,生徒の1人がパスタをずるずる食べはじめると,そのうち先生も含めて皆が同じようにずるずると食べるシーンでも,同じように感じた。
そういう意味で,この作品は,食べるということについていろいろと考えさせてくれた。美食やグルメなどと称して趣味や道楽で美味しいものを求めたりすることがブームになっているが,実は,食べるという行為は,そういう蘊蓄や人間が頭で考えたマナーなどよりも遙かに強い本源的な欲求=食欲を満たすための行為でもあるのだなあという気がした。
もっとも,ラーメンはものすごく美味そうだったなあ。
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