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[コメント] 女必殺拳(1974/日)

私にはこの作品に文句を言う資格がない。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 志穂美悦子という名前を聞いただけで反応してしまうのは、それなりに年輩の人になってしまうと思うが、私なんかはまさしくストレートにその世代に入ってしまう。幼少期に観た彼女の姿が頭に焼き付いて、今でも好きな女優を挙げろと言われると、確実に彼女がランキングには入ってしまう。

 三つ子の魂百まで。とはよく言ったもので、特撮好きな私にとって、女優というのもやはり特撮がらみで好きになってしまった。言うなれば「キカイダー01」に出てきたビジンダーがそれ。あの当時、“強くて綺麗なお姉さん”としてそのイメージがたたき込まれてしまった。

 それ以降、自分で意識していたわけではないが、彼女が出てくるいくつかのテレビシリーズ、さらに『男はつらいよ』で長渕剛との競演の後の結婚と、割とリアルタイムで彼女を眺めてはきたものだ。

 そんなこんなでいつの間にか30年余。今になって彼女の主演作があることを知って、レンタルして観てみた。

 内容については。千葉真一率いるJACによるアクション作品と言う以外にあまり言うべき事はなかろう。実際それ以上でもそれ以下でもない作品なのだから。

 それでも敢えて言うなら、この当時のJAC作品全般の特徴同様、とてつもなく重い設定の上に、受ける要素をなんでもかんでもぶち込んで作ったと言うもの。

 千葉真一自身や、若手スターとして売り出し中の真田広之の代わりに志穂美悦子を主人公としただけなのだが、彼女が主人公になったと言うだけでオールOK!

 B級感あふれる特殊撮影の数々、早撮りで無理があるアクションシーン、場面の端々に現れる笑いの要素。全部ひっくるめて観客を楽しませようと言う意気にあふれ、そのサービス精神が良い。何より志穂美悦子の溌剌としたその肢体を存分に画面に見せつけているので、それだけで十分過ぎるほど十分だ。

(評価:★3)

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