[コメント] 女必殺拳 危機一発(1974/日)
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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一作目『女必殺拳』は、物語自体は相当馬鹿馬鹿しいものだが、彼女の魅力を見せるにはぴったりの素材であり、合計5作も作られたのだから、かなりのヒット作と言っても良いのだろう。
そして本作はその二本目。一作目に増して馬鹿馬鹿しく、そしてアクションは過激になっている。物語はあって無きが如し。とにかく志穂美が何でも首突っ込んで、そこで大立ち回りをやらかし、次の目標に向かうと言うテンプレートを延々繰り返すだけの物語になってるだけ。この辺り、いかにも東映らしくて微笑ましい。
さて、そんな本作だが、他の作品にはない魅力と言うのもちゃんと存在する(と言うかそれを書きたいためだけにここに書いてるんだが)。立った一シーンだが、これは絶対におもしろい!と自信を持って言える。
それは主人公が病院を舞台に大暴れするシーンなのだが、そこにいた悪徳医師の腕をぶった斬るシーンがある。そこで腕を切られて崩れ落ちる医師をよく観てみると、斬られたはずの腕が白衣の中にまるまる残っていたりする。この場合、この人は最初から腕が三本あったという解釈も可能なのかもしれないが(あるか!)、明らかな撮影ミスだ。それをそのまま放映してしまういい加減さ。ここだ。ここにこそ当時の東映の魅力が見事に体現されているんだ。そう思えるシーンである。
可能なら一作目と二作目の本作、どちらも観てほしい。当時の東映のおもしろさが見えてくるはずだ。
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