この前見た「情事」よりも違和感なく見れた。

確かに唐突に持ちかけられたゲームに即ハマる不自然さ、惨劇のあった家に絡む彼の過去の回想シーンが無いとか、終盤の交通事故へのいかにもな前触れなど、作劇上のアラはいくつもあった。

ゲームの設定以外はありきたりな不倫ものだけど、妙に惹きこまれたのはセックスシーンのせいだろうか。「情事」もそうだけど、みんな会うといきなりセックス。前戯もなしに即挿入。逼迫した絡みの描写が二人が置かれた立場を表しているし、倫理観に抗うようなセックス描写は見ごたえあった。といってもキム・ユンジンも露出はギリギリ抑えたまんま。魂の解放なら全部見せろ！

それはともかく、これも女性監督のデビュー作。ヤマ場以外は音楽使わずにきれいな映像を積み重ねる客観描写がよかったです。キム・ユンジンは、アングルによっては服部道子みたいで微妙。