[コメント] 嗤う伊右衛門(2003/日)
そもそも、「婿」養子である必要がない。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ストーリーが中途半端にややこしい。江戸時代の非人間的な封建社会という背景を、まずきっちりと描こうという努力が見られないし、その必要性を感じているとは思えないので、愛し合いながらも行き違ってしまうというストーリーのリアリティが無い。椎名桔平ってヤな奴ね〜、で終わってしまうのはどうなんでしょ。
ちなみに、当時の武家の家督相続では嫡子がいなければ「養子」を貰えば良いのであって、相続者が「婿養子」である必要はありません。つまりお岩は最初から無理に結婚しなくて良い。
その上、小雪のお岩が最初から最後まで「誇りを失わずに生きる女性」に見えない。只の気ィ強いワガママ女じゃない? 小雪がそれほど綺麗だとも思わないし(好みの問題?)
唐沢寿明も何がやりたいんだかウジウジしてるし、僕にとっては誰にも感情移入できないという恐ろしく詰まんない映画。眠すぎる。今まで観ないで正解でした。
助演の香川照之、六平直政、池内博之、井川比佐志、藤村志保が勿体ない。それぞれ素晴らしいのになぁ。特に(意外にも)池内博之。
と、全く好きになれない作品ですが、自分に合わないだけでラブストーリーとしては良いのかも、なんて。
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