[コメント] 極道恐怖大劇場 牛頭 GOZU(2003/日)
部分的には面白いけど、決定的に違和感を感じるのは
主人公の中途半端さ。こちらは主人公の視点で観ているので、安易に「〜わけねーだろ?!」みたいなリアクションはイチイチ醒めるし、彼の中で何かが徐々に侵食していく感じもあまりない。シュールなようでシュールではない、というのは、例えばリンチでもいいしブニュエルでもいいけど、まず彼らの映画の中にこんな無粋な人物は出てこないだろう、ということ。なので笑いの質に関しても、シュールそのもので笑わせているというよりは、こんな人にこんなことをやらせる、みたいな笑いの比重の方が大きい気がする。
いつでも避難可能な程度に、(役者も含めて)作り手側が、自分達の作った世界に片足しか踏み入れてない感じ。なのでコチラとしても、画面が面白くてもシュールな世界にはイマイチ誘われない。どちらかというと、舞台裏のノリの方が容易に想像できてしまう。余興の域を出ていない、ということだと思う。
(2005/11/18)
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