ホント、意味分からなかったんですけど。何が何で誰が何で、どういう話なのかすら。俺は映画に関して前知識を入れるのを好んでいるので、何も調べずに見るのでストーリーなんて知らない。とりあえず「キリストの情熱」てオリジナルタイトルとメル・ギブソン監督作品って事くらいしか知らないで見た訳ですが、何なんですか、コレは。

いや、俺も最初から宗教映画ってある程度割り切ってたので別にそこまで気にしないのだけど、それでもこれは酷すぎでは？元々聖書なんて持ってるけど興味ないし読むつもりも無い俺なんかがこんな映画見たら、俺の頭が悪いだけかもしれないけど、本当に何をやっているのか良く分からなかった。

とりあえずユダとかいうのがキリストを売ってキリストは十字架に磔にされた、と言う感じですかね。で、そのユダは罪の意識で自殺・・・だからどうしたの？って感じですが・・・。最終的にはキリストは生き返る、つまり「復活」って所でしょうか？ふーん。

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ショック死した人も居るらしい。アメリカでは大ヒットしたらしい。そりゃこの宗教の映画だからヒットもするわな。それで、我が日本でも映画館に入るとまぁまぁの入りだったので、結構驚いたのだけど、それ以上にカップルが大勢居る事に驚く。何なんでしょうかね。

映画の７割から８割くらいはムチ打たれたり殴られたり蹴られたりするだけで、最終的に磔にされておしまい、ってそんな映画見せられても俺はどうも思わないけどね。宗教とか興味無いし。つーか、不謹慎だけど、殴られながら「主よ、彼らを赦し給え」とかほざいてるキリスト見てると、その間抜けぶりに思わず笑っちゃった。

拷問シーンは確かにリアルで痛々しいかもしれないし、全体的に無意味に格好ツケのスローモーションの多用に壮大な音楽を垂れ流す事によって、映画の８割が暴力シーンと言う極めて悪趣味な映画を壮大な宗教映画に仕上げているその演出には、皮肉としての拍手を贈る。

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キリスト教徒だとか、ある程度の知識のある人は楽しめた、と言うと表現が不適切かもしれないけど、見れる映画かもしれないけど、そんなもん堂々と公開されてもなぁ・・・いや、別に俺は「映画は常に娯楽にあるべき」とかそういう事は言わないし、好みの問題ってのもあるんだから、最終的に面白ければいいと思うけど、一部の人、例えそれが世界の大部分だとしても、その人たちを前提に作品を制作して映画として公開するのには疑問を感じる。

ヒトラーは自分の演説論に「大衆の最も低い人間に合わせろ」みたいな事を言ってた。そこまで徹する必要はなくても、唐突に物語が始まってダラダラと暴力シーン続けて「おぉ父よ！」とか「主よ！」とか叫ばれても、ちょっとなぁ・・・話がどういう風に進もうとしているのかすら、悪い意味でさっぱりわからんし。何？俺の基礎知識が低いだけ？あぁ、すみませんね、すみませんね。

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あと無意味なスローやら早回しの多用も気持ち悪い。そこに被さる壮大な音楽も合っているにはあっているけど、こういう映画でガンガン流されても場違いに思えてくる。

宗教なんか知るか。キリスト？勝手にほざいてろ。

みたいな俺にとっちゃ、こんな映画糞以外の何物でも無いよ。本当に。どれだけ演出が優れてても、意味わかんねーもん。もしかしてコレって暴力賛歌なブラックコメディムービー？もしそうなら、割と笑えたから★３献上してもいいけどね。

説明を省きまくって、やりたい所だけをダラダラと二時間以上見せられて、しかもその内容はアホが殴られながら負け惜しみ言ってるだけの糞映画。拷問シーンが笑えたから★１つおまけ。

◇（追記：２００４年８月２６日）

タイトル「パッション」の意味は「情熱」ではなく「受難」と言うのは鑑賞翌日に知りました。

でも、あんまりつまらないから今日まで訂正しませんでした。っていうか、別に情熱でもいいじゃん。あ、ダメなの？そうですか。すみません。ま、俺には関係ないことなんだけどね。