[コメント] パッション(2004/米)
完成された映画的演出で綴られたキリストの受難。審美的な良し悪しを超えて物語が立脚しているそのことが、逆説的であろうか、映画としてキリストを捉えたことの証である
父の定めにより愛の証明の為に磔に処せられるキリスト、そのイエスを愛する母、母と息子、そして助けを哀願する女たちの物語
アクションは完璧なカットと時間(スローモーション)で現され、聖書の言葉、そして何よりも視線により物語は展開する
イエス、鞭打たれ、苦しみの十字架によりその愛は善悪の彼岸に至る
今なお多くの人に沈黙を続ける彼は果たして神の子なのか、しかしその疑問よりも十字架の上で人の赦しを乞いながら息絶えたキリストの姿が私には鮮烈だった
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