[コメント] 真夏の夜の夢(1959/チェコスロバキア)
とても細やかで優雅。大人向けパペットアニメーション。
細部の細部までこだわって作ったのがアリアリと伝わってきます。これは大画面で観たら相当の迫力だろうなーといった趣。家の小さなテレビで観るのがちょっと申し訳なく思えるほどでした。
しかし、登場人物の造形や表情が似通っていて、途中で誰が誰だか分からなくなって混乱してしまったり、細部へのこだわりが度を過ぎて画面がゴチャゴチャしてしまっていたり、細やかさが仇になったという印象を受けました。
ただ、今作以降のトルンカ作品は、細部のこだわりを最大限に魅せてくれる素晴らしい作品となっており、今作の細やかさを改善した跡が見られるので、ご本人もきっと分かっていらっしゃるんだと思います。彼にとっては実験的作品でもあったのかも知れません。
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08.03.26 記
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