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[コメント] ジャンプ(2003/日)

原作の映画化なのだが、ストーリーやキャラ設定がほとんど『ホワイト・ライズ』と似ている。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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失踪した恋人を探す男のミステリー・ドラマ。同名の小説の映画化。

一応、原作を映画化した作品なのだが、ストーリーやキャラ設定などがほとんど『ホワイト・ライズ』に似ているというか、設定を少し変えただけのリメイクを観ているような気分。(『ホワイト・ライズ』も『アパートメント』のリメイクだが)

前半、主人公の三谷が様々な手がかりから、失踪した恋人のみはるを捜索するところは謎解き要素があって面白い。最初は出張から帰宅してもみはるが帰ってこないというのに、彼女の身内や知り合いに連絡をとらない三谷の行動に不可解な点を感じていたが、ストーリーが進展するごとにその辺の状況が解明されていくところはよかった。ただ、出張後も消息がわからないとなれば、普通は警察に通報ぐらいはするのではないかとも思うが。

後半、今までのみはるの失踪の真実が明らかになるわけだが、この作品、三井のことを好いていた早苗がどういうきっかけで好きになったのかを描くべきだったと思うのだが、全く描かれないので、ラストのオチが今ひとつ釈然としない。みはるの失踪までのコンビニで倒れた女性に付き添ったり、病院で偶然、知り合いに会ったりといった一連の出来事も結局のところ真相部分とはまるで関係ない御都合主義性の強い出来事だったのも拍子抜け。

このストーリーの格である失踪部分での早苗のキャラの位置づけが終盤まで弱かったので、本来なら意外性のあるラストなのだが、なにかすっきりしなかった。その点は『ホワイト・ライズ』の方が優秀だった。『ホワイト・ライズ』よりも先に見ていればもっと高い評価が出来たと思う。

(評価:★3)

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