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[コメント] 花嫁はギャングスター(2001/韓国)

中盤、「女は・・」って感じの台詞が頻出した。夫が嫁(主人公)に対しても「妻は・・」「女は・・」と言う。こーゆー考え方が韓国の現状なんでしょうか? 2004年6月26日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







随分投げやりなタイトルなので大笑いしながら全く期待せずに見に行ったらとことん白けた。ただ、所々突出して良い箇所があり、良い脚本に出会えば面白い映画作れそうな監督なので先に期待。

つーか、正直言って、この手のプロットってあんまりにも古臭すぎると思うんですけど、どうなんでしょうか?タイトルもタイトルで投げ槍だし。どーなんですかね?

オープニング。降りしきる雨の中、スタイリッシュなアクションが展開される。『火山高』の時も感じたのだけど、どうしてこうスタイリッシュなアクションを演出しようとするのだろうか?こうもこの手のアクションが氾濫していると、斬新さとかカッコ良さとかよりも、没個性とかネタ切れ、マンネリ、と言う批判的な感想ばかり脳裏によぎる。

実際、雨を使用したヴィジュアルは割とカッコ良いのは認めるけど、アクションとしてはさほど斬新さを感じなかったし、どこかで見た事ある感が漂う。『マトリックス』以降、香港的ワイヤーアクションとハリウッド的映像技術を駆使したスタイリッシュ系アクションが頻繁に垂れ流されるようになり、はや数年。個人的には少々時代遅れな気がするのだけど・・・・まぁ、雨と言うアイテムを上手く利用している点は良い。何しろ、これ以外のアクションシーンは本当に退屈であまりカッコ良くない。つーか、正直言ってあそこまでやられると何か陳腐なんだよなぁ。

大体、なんでヤクザが「戦争(抗争)だ」とか言って宣戦布告しておきながら、野原でのナイフ一対一なんてやってんだよ!!!!しかも、片や組長直々に出て、片や組のお抱えヒットマン。それって、つまり主人公側が勝とうが負けようが何の意味も成してないじゃん?とか思っちゃったり。

大体、なんで敵の事務所(?)に殴りこみに行くのにバット持参の5、6人なんだよ!!!劇中台詞じゃ「子分が50人」とか言ってたじゃねーか!!そういえば結婚式もホステスばっかり、とか言ってたなぁ。どこに行ったんだよ、50人の子分は。

いや、まぁアクションにしても、細かい所にしてもコメディだからこういうのを突っ込むのは野暮って物かもしれない。主人公が漫画チックに強いからこそ、二重生活の面白さが増すってモンだろう。

でもなぁ。。。詰まんないよ、これじゃ。

二重生活の結婚生活だって、何かメリハリ、つーか面白味が無くて、設定を活かし切れ居ない気もした。大体、脚本が心理描写を怠っているせいで、クライマックスに対して盛り上がりが乏しい上に、姉貴の使い方もご都合主義に任せているだけ。

何つーかなぁ・・・中途半端なんだよなぁ、全てに於いて。脚本が練られて居ない感じがした

ただ、手下のチンピラが雨の中、他のチンピラに刺されて恋人に抱きかかえられて芯で行くシーンは、作品のメインストーリーに全く関係ないにも関わらず凄い良かった。あそこだけ作品の中で浮いてた。っていうか、ちょっと泣きそうになったぞ!(アホ)

あれだけの演出力があるなら、きちんと脚本選べばいいのになぁ・・・

どうでもいいけど、オープニングのアクションの後に日本版メインタイトル(”花嫁はギャングスター”と言う文字と字幕者の名前)っぽいのが入ってたけど、アレって配給会社が入れた物でしょ?

って事は、コレのオリジナル作品ってオープニングタイトル無しなの?まぁどうでもいいけど、。

(評価:★2)

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