[コメント] 夢なら醒めて……(2002/日)
これが『PERFECT BLUE』の実写化とは…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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今敏監督によるアニメーション作品『PERFECT BLUE』(1997)の実写化と聞いていたので、結構楽しみにしていた作品だったのだが、実際はその元となった竹内義和の小説の映画化だったらしい(未読)。アニメ版とはまるで違っていた。
正直な話、出来は酷い。
物語はアイドルとストーカーの関係が主軸だが、アイドルの方はストーカーから逃げるよりもむしろ淡い近親感を持ってしまうと言うのがこの作品のミソだろう。しかしその結果、ストーカー男は一歩彼女の生活に踏み込んでしまい、お互いにシャレにならない状態に落ち込むことになる。更に自殺したアイドルの親友の歌の呪いがここに絡み、作りようによっては大変面白くなりそうな作品だった。
しかし、残念ながらそれをまとめる技量も、演技力も足りず。結局まとまりのないまま終わってしまった。ストーカー男にもアイドルにも感情移入はまるで出来ず。ただ淡々と物語が進行していくだけ。唯一評価できるのは曲の使い方くらいかな?勿体ない作品だった。
逆にこれをよくあそこまで質の高いアニメに仕上げたものだと、今敏監督の技量の方に感心したほど。
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