[コメント] スピリット(2002/米)
ブライアン・アダムスのかすれ声と雄大なアメリカンロックをバックに疾走する馬の姿があまりに「いかにも」で、おもわず凹みそうになる。
「シュレック」に続くドリームワークスのアニメは、お馬さん物語。主人公にセリフは無く「ヒヒーン」ばかりでたまにナレーションが入るという大人向け本格派。と思って見ていたが、中味はいささか中途半端なスタンス。
野生馬なので結局は自由奔放に野を駆けめぐるのがイイに決まってるのだが、ストーリーの中心は、自然を破壊し馬を家畜として調教しようとする人間(例えそれがネイティブ・インディアンであっても)との心の交流だったりする。ちょっと矛盾してないか?
セリフが無い分を派手な音楽やブライアン・アダムスの歌で補っているが、これが好きではなかった。白人のアメリカン・ロックってカッコ悪いんだもん。
「シュレック」のような派手さのない水彩画のような風景はいいかんじ。アクション場面の、アニメならではのダイナミックなカメラアングルも良かった。セル画アニメとCGをうまくミックスさせてるらしいが、お馬さんの顔にマユゲがついてるのはいかがなものか?
本格派風だが、ありきたりなストーリーで新鮮味はない。日本の宣伝も子馬の画をメインに使ったり、「きれいな涙」なんてサブ題使ったりで、あざといというか迷いが見えるというか・・。
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