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[コメント] 新説カチカチ山(1936/日)

日本アニメ史における重要な一本には違いない。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 後に日本映画界を牽引した重鎮の市川崑が初期の頃はアニメーションを手がけていたという事実が面白い。

 アニメと言っても、紙芝居を動かした感じの作品で、紙があまり良くないのか、色々と荒さが目立つ作品だし、背景も荒いし絵も稚拙、ディズニーアニメの丸パクリっぽいところも多々ある。現代だったら著作権問題に触れてしまう描写も多々。

 しかしアニメーション技術の発展というのはそう言うものである。技術、絵柄、動きすべてを手本から学び、手本を超えようとすることから始まるのだから。

 まず日本でもアニメーションは作れることを内外に示すことが出来たし、発展の礎に市川崑の名前が燦然と輝いているのが素晴らしい。

(評価:★3)

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