所で、どうでもいいのですが、現時点で誰もラストの「その後」に関して言及していないのは何故なのでしょう？別に俺自身も言及する気にはならないのだけど、結局彼らは大阪に戻って、西とミョンは結ばれ、ヤンは筋肉女になって、爺さんは回転寿司でグルグル回って、っていうオチなんでしょか？それとも実は飛びっきりにタダの夢で、ミョンちゃんは見事に電車に乗ってただけなんでしょうか？

ま、そんな事、ホンッッッッッッッッッとにどうでもいいことなんだけどね。だって生きてるもん。だってロビン西がメチャクチャカッコイイんだもん。

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評判が高かったのだけど、見てみて納得。成る程面白い。予告の時点である程度、どんな作風なのかは想像していたから、特に取り残されて呆気に取られる訳でもなく、十分楽しめた。

飛びっきりポジティブで、圧倒的パワフルで、徹底的にアクティブ（謎）。走って走って走りぬいて、その先にある輝く世界に飛び出す。「なんか楽しい」所でも別にいいじゃないか。いいや、その先には何かあるんだぜ。ボート漕いで飛び出そうぜ。って、水の上走ったら最初からボート必要ねぇじゃねぇか！（的外れな突っ込み）

一本の映画として非常にクオリティの高い作品であり、また、これほどシュールで破天荒で、破綻しながらも一本の映画として綺麗にまとまった作品が日本にもあるんだ！と根拠不明の自信を観客に抱かせるだけのパワー溢れる作品が日本にもあるんだ！と言う意味でも価値のある作品（もう何かいてるか分かりません）。

とにかく、すんげー訳わかんねぇ圧倒的シュールなヴィジュアルで生命を駆け抜ける、そのパワーは凄い。とにかく凄く、圧倒される限り。

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で、ここまで褒めちぎってあれなんですが、それでも僕の中では★５を与えられないのです。勿論、作品としては★５に相当するクオリティの高い作品だというのは認める。ただその先の「俺の感覚」的な問題で、★４になっただけ。以下、「俺の感覚」的不満。

何ていうか、この作品、俺の中で抱いていた期待以上の感は無かった。決して、俺のイマジネーションの方が優れていると豪語したい訳ではないのだけし、単純に予告を見て抱いた作品のイメージと実際見た作品のイメージが大幅に異なって、そのギャップで戸惑っただけなのかもしれない。それに、十分破天荒で予告以上の質は存在しているし、俺の想像なんか遥かに超えてすげー世界だったのは確か。

前半のしんみりした感じの中、焼き鳥屋までに展開される「クスクス笑える」ギャグの世界から、突然ヤクザの登場で見事に一変。破天荒アニメの幕開けだ。そこから西の死→天国→気合だけで生還→ヤクザにリベンジ→破天荒逃走（闘争）、と、ここまでは凄い面白かったのだけど、個人的にはクジラに飲み込まれて以降は、どうも物語の展開が停滞しすぎているように思えた。

勿論「何となく楽しい世界」を表現する為にそこで展開を停滞させている事は理解できるのだけど、どうだろう。「クジラに飲み込まれて中は真っ暗。訳わかんねー。おっ、爺さんが居る。なんだ、この爺さんエロジジイか。ん？なんだ、ここは秘密基地みたいだ。なんか快適な生活じゃないか」って展開って、この作品と不釣合いな程アリガチなファンタジーに思えた。勿論それを悪いとは思わないし、作り手がその後の展開を描く為に意図した展開と言うのは理解できる。

ここまでシュールな世界の中で、あまりにも”普通”すぎやしないかと、少し思った。但し、当然の事だけど、この停滞こそが、クライマックスの疾走に繋がる訳だから、そういう意味じゃ実にきちんと映画足りえている気がする。そういう意味で、この映画は破天荒に見えながらも見事に収束していると思う。

それに、展開が停滞してるって言っても、ここで描かれる数々の出来事の数々は十分面白いし、セックスシーンなんてもうバカみたいに凄いし、訳わかんないし、面白いし。

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いや、もうね、いいんです。別にいいんです。構いませんよ。だってクライマックス、思わず少し目頭が熱くなっちゃったんだもん。

とにかく、ここまで徹底的にやられたら降参するしかない。面白い。

圧倒的ポジティブムービー