これは、教育教材? そうとしか思えないような、見ていてかなり恥ずかしい感じがあった。現役高校生が見たら、「ありえなくね？」とか言われそうだ。多分、九分九厘ありえないだろう(オチの部分ね)。

だけどね。理想でいいじゃん。そう思う。大事なのは「ありえなくね?」と言われても、「いじめって、おもしろいの?」と正面切って言い返すことだと思う。たかが一つの映画でいじめがなくなったり、親子関係がうまくいったり、教育問題がかたづいたりするようなものじゃない。だけど、そこから始めないと、そこになんにも意味がないって言っちゃうと、ほんとになんにも変わらなくなってしまう。 正直、映画というにはいろいろ甘いし、TVドラマというには華がないし、だけど、こういうテーマで、ごまかさないで、まとめたのはエライと思う。繰り返すが、甘々だし、緊張感も足りないし、盛り込み過ぎだ。メインテーマを大事にするあまり、ちょっとないがしろにされている面も目立つ。だけど、ね。にげちゃ、だめ、なんだよ。きっとね。

評価: 3。まとめ方は評価する。「気持ち悪い」という評価もあろうかと思う。「ありえなくね?」と言う意識こそが気持ち悪いことだと知るべきだと思う。教育映画として4。ただ映画と言う面で言うと、-1。

追記: 沢尻エリカは、こういう役がほんとに合っていると思う。かわいいと残酷が同居した顔だな、とよく思うのだけど。