[コメント] カンフー・カルト・マスター 魔教教主(1993/香港)
金庸(カム・ヨン)の世界を実写化するのは難しい。見事に寒い映画になってしまった。2003.7.24
原作をまだ読んでいないのではっきりとは言えないが、たぶん必殺技は原作に書かれた通りに再現してみたのだろう。しかし安い作りをしたため、どうにも安っぽいものになってしまった気がする。もうちょっとやり様はなかったのかなと残念だった。
例えば安いなら安いで、よりオーバーに技を表現してみるとか。「スォーズマン女神伝説の章」は同じ金庸原作でも面白かった。この原作には相手から力を吸い取る凄い技が登場する。原作では力を吸い取られると弱って戦えなくなるということだったのだが、映画だと力を抜かれた人はくしゃくしゃに萎んで紙くずの様に捨てられてしまう。映画版のハチャメチャぶりに私は度肝を抜かれた。そこまでやるなら興奮するが、剣が黄色く光るくらいじゃ驚けないよ。
あと技や登場人物に秘められたドラマにもっと焦点を当てたり、リー・リンチェイのアクションシーンを増やすとかどうかしら。というかむしろ後者を希望。私はリンチェイのアクションが見たかったし、多くの人もそれを望んでいたんじゃないのかな。ともかく物足りなさの残る映画だ。ああ勿体無い。
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