[コメント] バイオハザードII アポカリプス(2004/独=仏=英)
2作目の作り方の見本
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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続編というのは非常に作りやすい。なにせ脚本が思いつきやすいし、役者は集めやすいし、セットも使いまわせるし、一番肝心なところだが、スタッフとスポンサーの同意が取りやすい。
かくしてバカ映画が続出するのである。サボりすぎて。
続編を作るコツは、サボらず熱を入れることだ。そして一作目の長所を伸ばすことだ。一作目の長所とは、デザインと役者である。ゲーム的な無機質な舞台と、5秒アップにしていても間が持つ女優、ミラ・ジョヴォヴィッチの事である。
これをよく理解し、この作品は作られている。教会のステンドグラスをナナハンでぶち抜き、爆炎を背にして二挺マシンガンを構える血と泥にまみれたミラは、この作品の性質を饒舌すぎるほどに語ってくれている。墓のシーンや中盤のドンパチ、ラストの皮肉なオチも予想通りではあるが、期待をはずしていない。
加えて、前作ではミシェル・ロドリゲスがかなりいい役者として印象に残っていたが、シエンナ・ギロリー扮するジル・バレンタインはその上をいっている(ゲームのキャラそっくり!)。プラスアルファの要素でも成功している。
この作品には十分な高評価をあたえるべきだ。ハチャメチャだからダメだ、という論理はどこにもない。
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