冒頭は、12年不在だった父と息子二人のドラマだと思って観ていたが、父親の言わんとしていることが全く判らない。 国も文化も違うから、ロシアならばこれでも良し、なのかもしれないけれども、 他文化の人間が見るものとしては、あまりにも説明不足。

父親が何の為に不在だったのか、これからどう家族の一員としてやっていくのか、 そして、土深く埋まっていたあの箱にはいったい何が入っているのか。

死人にクチナシ。 ラストだって、せめて残った息子二人が偶然にも箱を見つけ出し、謎を解明するのかと思いきや、なんだ、ただのスチール（写真）流してるだけじゃないか。 ありえない。 ミステリアスに仕立て上げたかったのか、監督の中に答えが無かったのか、撮影期間がギリギリでこれ以上撮影不可能となり、否応無く編集でそれとない作品にしたのか・・・。 脚本にカメラ位置まで細かく指示している暇があったのなら、もっと台本を煮詰めて欲しかった。