[コメント] 遠い夜明け(1987/英)
映画を見終った人むけのレビューです。
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アパルトヘイト反対を前面に打ち立て、実際の活動家の半生と、危険を冒して彼の生涯を伝えようとしたジャーナリストの実話を元に映画化。ラストシーンで出されたタイトルの『遠い夜明け』は確実に時を見据えた物語だった。
本作を観たのは忘れもしない。実はこの日、友人の車で一緒に『となりのトトロ』(1988)を観に行ったのだが、途中なんとその車が事故を起こしてしまった。友人を慰めつつ劇場に行ったが、お陰で時間に間に合わず、丁度間に合う時間の作品を探して本作を観ることになった(『となりのトトロ』は後でちゃんと劇場で観たけど)。
確かに観たのは偶然ではあったけど、その骨太な内容には魅了された。
当時アッテンボロー監督作品で観たのは『コーラス・ライン』(1985)のみで、まさかこんな骨太な作品を作れる人とは正直思ってなかったので、随分驚いたもの(勿論かつてオスカーを得た『ガンジー』(1982)もあった訳だが)。何より驚いたのは、この映画の内容が現在進行形だったと言うこと。てっきり随分昔の話とばかり思ってた。本作のお陰でアパルトヘイトについても色々知ることが出来たし、1991年のデクラーク大統領によるアパルトヘイト撤廃宣言のニュースも感慨を持って見ることが出来た。エンターテインメントであるはずの本作も、実はその活動に一役買っていたとのこと。
その意味では私にとっても大変勉強になった良作なのだが…
なにせアッテンボロー監督作品。とにかく話が長引く上に、ラストがなんか消化不良。勿論その消化不良を「戦いはこれからだ!」としようとしているのだろうが、かなり釈然としない思いを持って劇場を後にしたのは事実。その時はまだ分かってなかったが、これこそがアッテンボロー監督作品の特徴でもあったのだ。
ところで、1991年に確かに南アフリカのアパルトヘイト政策は撤廃され、1994年に初の黒人大統領であるマンデラ大統領が誕生となった。だが、それは喜ぶべき事ばかりではない。特に現在の南アフリカは富めるものと貧しいものの差はますます大きくなっているという。エイズの罹患率も驚異的に高い。差別との戦いは未だ続いているのだ。むしろ今こそ、彼らに夜明けを夢見て欲しい…
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