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[コメント] 若い東京の屋根の下(1963/日)

その時期に流行ったとして、50年後に観て感じる所があるかどうか。本作ではなにも感じませんでした。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 既に戦後ではないとは言われ、新しい価値観がどんどん入っていった時代の家庭の有り様をよく示した作品で、既にこれまでの古い家庭制度は崩れていき、結婚しないでもバリバリ働く意欲を持った女性や、これまでの完全男性上位の家庭も変わっていくと言うことを示している。

 ただ、設定面は良いとしても、物語そのものは普通のメロドラマ。特に以降の時代でのTVドラマの多くはこのフォーマットに沿って展開していくため、今観るとどうしても単純な話にしか思えないのが残念な部分。公開当時に劇場で観たならば、それなりに感じる所もあったかも知れないけど、今となってはもう…

 最も輝いていた時代の吉永小百合の、可憐さと意志の強さをどちらも併せ持ったキャラ描写は一見の価値あり。サユリストにはお薦めしたい。

(評価:★2)

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