[コメント] スカーレット・レター(1995/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ナサニエル・ホーソンの文学小説「緋文字」の映画化。数少ないアメリカ文学作品だけに、ハリウッドは好んでこの作品を映画化してきた。日本で公開されたものだけでも5作が作られている。
…ただし、本作が現在のところ最後の作品となってるのは、おそらくはこの作品のあまりの出来の悪さのせいではないかと…
製作の面から見るなら、文学作品だけにしっとりした雰囲気を出そうとしたのは良いし、その最適な監督を選んだのも間違ってはなかったと思う。
しかも監督は役者に合わせてキャラ作りまでしてくれているのだが、そこが問題だった。
はっきり言ってしまえば、「なんでこんな役にデミを選んだんだ?」という一言に尽きる。なんでこんなサイボーグみたいなキャラに清楚な役を演らそうとしたんだ?『幸福の条件』での生々しい役とかを知ってなかったのかな?と思える位…いや、知ってたからこそヘスターがこんなに生々しいキャラになってしまったのか。
本来正しいヘスターの描写は、基本清楚で、内に激しいものを持った女性という描写にされるものだと思うのだが、デミがやると激しいだけで、しかも子ども作るって過程が単なる肉欲にしか思えなくなってしまうから。実際この作品のセックス描写はちょっと激しすぎて、「これって本当に文学作品?」と思われる部分も多々。無理矢理役者の方をねじ伏せてそういう演技を作るのが監督の役割なんだろうけど、役者の方に合わせてしまったからなあ。
とにかくキャラ選定に失敗したばかりに全てがズタズタになった、逆の意味で奇跡的な作品と言えなくもない。
(評価:)
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