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[コメント] ケロッグ博士(1994/米)

何処までがホント?
アルシュ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「電気療法」「泥風呂」「浣腸」「人前で行われる排便」はホントだったとしても、

「なでなで療法(子宮マッサージ)」「緑痘女性の死」「ヨーグルト55リットル」「療養所の火災」「ケロッグ博士の死に際の様子」等がホントだったのか疑わしい。そのへんの真偽のほどを知りたいところだ。

果たしてこれらの描写に対して、ケロッグ社や博士の子孫は黙認しているのだろうか?

「健康至上主義」として現代も多種多彩のその手の療法、健康食品、TV番組がある。

以前にいた会社で「飲尿療法」なるものが流行った。朝一番の尿にはミネラルが大量に含まれているので、もう一度体内に取り入れようというものだ。この療法は最初の”勇気”さえあれば健康が実現出来ると踊らされたが、排泄されるのは身体にいい成分だけでなく不要というより害になる尿窒素なんかが含まれている、その飲尿療法を採る人たちには解らなかったのだろうか?

「あるある大辞典」を見るにつけ「ウコン」や「アボガド」「納豆」「舞茸」などが健康にいいと、一品目ずつ紹介されているが、毎日「納豆」食べてりゃ痛風になってしまう。ようは偏り無く食事すればいいという事が解ってくる。

故淀川長治氏はこの映画を大絶賛している。「その美しさに見とれる映画」って、男の全裸のお尻のブルンブルンの部分をアップでスパンする撮影を特にさしているのだろうか? かの氏の美意識を問いたい。

(評価:★3)

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