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[コメント] ビヨンドtheシー 夢見るように歌えば(2004/米=独=英)

髪の毛とケビン・スペイシー。ヅラとボビー・ダーリン。 2005年3月9日劇場鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







いや、まぁ誰もがいずれ避けて通れない(かも)しれない道である以上、そんな事をバカにするのは気が引けるのだけど。

ケビン・スペイシーの頑張りは十分に評価に値する気合の入れ方ではあるのだけど、これと言っての目新しさを特に感じない作品に終わっているのが非常に残念。そのほかの「based on true sotyr」と大差の無い実話モノで終わっている感がして・・・。

俺自身が「ボビー・ダーリンに興味が無いのだから」と言えばそれまでなのだけど、映画が商業で成り立っている以上、何もボビー・ダーリンファンの為だけの映画を作る必要は無い訳でして・・・別にこの映画を詰まらないとか、そういう風に言いたいつもりはないのだけど、映画を見て「ボビー・ダーリンって凄い人だな」とは思えたのだけど、映画そのものに特別の面白さを感じなかった。

これって実話モノとしては十分成功している証拠なのだけど、映画そのものが実話の魅力に完敗している、と言うかなんと言うか・・・消化不良。元々俺のミュージカルが苦手な性質にも起因しているのかもしれないけど。

あ、ミュージカルシーンは素晴らしかったですよ。はい(なんか矛盾してるな、俺

けどまぁ、何だかんだ言いながらも、俺はボビーが再起を誓ってベガスで「we the pepole〜」を歌うシーンで涙し、ボビー・ダーリンが成功への階段を華麗なステップで昇っていく様には、確かな憧れを抱いたのも事実。それは脚本がきちんとボビーを描けているから、とも言える。

まぁ後、話の流れも上手い事作ってるとは思いますですますございます。はい。劇中、記者に「あんたボビー・ダーリンの自伝を演るには歳食いすぎじゃない?」と指摘される。まさにそれは観客の声の代弁でありながら、きちんとその声に「だってコレはボビーが年を食った時、自伝を演じている、と言う設定を僕が演じているんだから。いーじゃん」と返答してくれている辺りは、心憎い演出ではある。

でも、でも何か物足りなかったなぁ・・・この映画。

(評価:★3)

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