同僚の保険調査員を殺された主人公が殺人事件の調査にでるコメディ映画だが､伏線の張り方がどうにも大雑把で､主人公フランクの父親を保険金詐欺で騙したローゼンゴールド兄弟と同僚ジミーの殺人､フランクがジミーと最後に調査していたスコット･バイユがどう結びつくのかも今ひとつ見えてこないので殺人事件の調査過程もかなり判りづらい｡一応､見せ場となるようなシーンもいくつかあるが､それが全然盛り上がらないのもかなり拍子抜け｡

『最終絶叫計画』でも付け髭にボサボサの髪で変人キャラを演じたフランク役のデイヴ･シェリダンだが今回は変人キャラでもルックスは普通のかっこいいお兄さんなのでなにかアンバランスな印象を受けた｡(ストーリーが進展するごとにキャラも普通っぽくなるし)脇役はランディ･クエイドやケビン･ポラックなどＢ級にしてはかなり豪華な顔ぶれだがほとんど顔見せ的な出番しかないのはもったいない｡

ストーリー的には『ウォーターボーイ』の雰囲気に近いが､映画の出来の落差があまりにも激しすぎる｡

ただシャロン役のキャメロン･リチャードソンはとてもキュートでまたコメディ映画での彼女は見てみたいところ｡