[コメント] 吼えろ! ドラゴン 起て! ジャガー(1970/香港)
成る程これがウォングらしい、日本に対する回答ですか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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物語は単純ながら、肉体を使ったアクションシーンは実に映えていて、特に本作の場合木や岩と言ったものに体を叩きつける描写がやたら多く、派手と言うよりは本気で痛そうな描写が映えまくっていた。
日本人の非情な空手家と伝統的な中国拳法家の決闘で、当然日本人は悪役。最後は卑怯な手を使いまくって最後は叩きのめされる。というパターンに則った作品で、日本人の私としては苦笑いが出てしまう作品だが、監督・主演がウォングってのがなかなか皮肉で笑える。 そもそもウォングと言えばその前年の1971年に日本で『新座頭市 破れ!唐人剣』に出演。座頭市役の勝新太郎と死闘を繰り広げたものだが、ここでは確かに座頭市のライバルキャラとして、完全な悪人として描かれてはいなかったものの、やはり得体の知れない中国剣の使い手として描かれていた。
その時によっぽどストレスが溜まったんだろうなあ。という思いで本作を観ると、なかなか違った味わいを感じることが出来るんじゃないだろうか。ある意味日本と香港との交流試合での雪辱戦を本作で果たそうとしていたのかもしれない。
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