[コメント] ブラックANDホワイト(1999/米)
ヒップホップとNBAマニアな私にピッタリの映画。「Wu−Tang Clan」からレイクォンとメゾッドマン。レイクォンは製作にも関わっていて、ラップするシーンもありセリフも多い。他にインスペクタ・デックやゴーストフェイス・キラーも顔を見せる。それからニューヨーク・ニックスのアラン・ヒューストン、そして、あのマイク・タイソン。
レイクォンを除くウー・タンのメンバーとマイク・タイソンは実名で登場。特にタイソンが素人演技ながらも、しつこく絡んでくるロバート・ダウニー・Jrやブルック・シールズに「仮釈放の身だから構わないでくれ」と言い、しまいにはキレてしまうとこはドキュメンタリーみたいでマジリアル。
ストーリーは、いろんな人種の群像劇スタイルで始まり、それぞれに微妙にからんでひとつの事件でつながるという、よくあるスタイル。それぞれに破綻しながらも時にユーモアを交えて淡々とカメラが追うスタイルが良い。
監督は、白人のジェームス・トバック。録音スタジオのオーナー役で出演もしている。けっこうなオヤジで、作品にも良くも悪くも洗練された「オトナの目線」を感じる。
役者はけっこうクセ者揃い。ゲイのロバート・ダウニー・Jrとなぜか夫婦のブルック・シールズ。ふたりともうまい。特にブルック・シールズが、ぶっといマユゲをキレイに直してイマドキの「大人のイイ女」になっていた。これならもっと出演依頼が来ても不思議でない。それから、ベン・スティーラー、ハゲ頭になってたジョー・パントリアーノ、「ロード・オブ・ザ・リング」の主役でこれから大化するだろうイライジャ・ウッドやジャレッド・レトなど顔ぶれはなにげに多い。
その中で、八百長ゲームをやったあげく銃で撃たれて死んでいくアラン・ヒューストンと、恋人役のクラウディア・シェーファーが印象的。ヒューストンは素人くさいものの、かなりセリフも与えられて重要な役。プレイスタイルとは正反対のボーッとした演技だが、なんだが良い。シェーファーは登場人物の中で唯一まともなキャラクターでカッコイイ。
ニューヨーク(だったかな?)の現代風俗を覗かせて、軽い大人のタッチながらもところどころに印象的なセリフがちりばめられた小品でした。点数は、顔ぶれに感激して上げ底4点。
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