[コメント] ザ・リング2(2005/米)
無難になったと言えばそれまでですが、日本人監督がハリウッドでオリジナルの話を仕上げたという事実は評価して然りでしょう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前作『ザ・リング』(2002)はキャラはともかく、出来が日本版の劣化コピーと言う感じで今ひとつと言った印象。それでもこれまでにアメリカにはなかったユニークさのお陰か、かなりのヒットを記録。それで本作も製作出来るようになった。今度は本家をぶつけてやろうと言うことでオリジナル『リング』(1998)の中田監督を持ってきて製作。その辺の流れは理解出来る。
ただ、出来そのものはあまり良いとは言えず、映画評もかなり酷評のものばかりが目に付く。
ホラー映画の楽しさは人間で理解出来る部分と出来ない部分の兼ね合いと言える。説明を極力抑えつつ、理解出来る部分を増やしていくことが実はとても大切。そのバランスを崩したのが悪かったんだろうとは思う。何せ前作を見ていないと理解出来ないし。 更に致命的に全然怖くないと言うのも問題。ビジュアルを活かした大作ホラー以外の何者でもない。怖がらせようとするのも、かつてのハリウッドらしいショックシーンの連発だったし、折角の前作『ザ・リング』の設定が今ひとつ活かされてないのも問題。
ただ、これが全部駄目か?と言われると実はそうでもない。少なくとも私は一作目の『ザ・リング』よりはこっちの方が好きだぞ。
前作で叫び顔が魅力のワッツは、恐怖に歪む表情がますます堂に入ってるし、物語もぐんと分かりやすくなってる。前作の「呪い」はより明確化している。画面もシャープだしね。
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