[コメント] ヒトラー 最期の12日間(2004/独=伊=オーストリア)
『アドルフの画集』がエピソード3なら、こちらはエピソード6といったところか。
邦題からするとヒトラーの最期に着目した作品のようだけど(そういう面もあるけど)、原題は「Der Untergang=崩壊・没落」ということで、ナチス・ドイツ崩壊までをヒトラーの秘書の視点から描いた作品。
もちろんこれは映画だし、一人の人間の証言をもとにしているだけで、実際どうだったかは分からないのだけれど、おそらくこんな感じだったんだろうなと、切々と感じさせるものがありました。
基本的に脚色したという感じはなく、事実が淡々と流れているような感じなんだけど、それが逆にかなり効いていた感じ。『プライベート・ライアン』のような、ちょっと押し付けがましい感じではなく、ごくごく自然に戦争(特に負け戦)って嫌だなと思わせられる作品でした。そして、自分たちも一歩間違うとこうなる可能性があるのだと、そら恐ろしくなるところもあり。
ちょっと食わず嫌いしてたんだけど、同じ監督の『es [エス]』も観てみようかな。
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