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[コメント] コーチ・カーター(2005/米=独)

今の日本で体育会的根性論がはやらない理由がみえてくる。
kazya-f

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







要は同じ「体育会的しごき」であってもそれに明確かつ、 受ける側が納得できる“目的”があるか否かなのだ。

コーチカーターの心の底の願い。市議会(かな?)のシーンで それを知った生徒たちは体育館が開放されても勉強することを選ぶ。 (ここって、確実にネタバレポイントなのに、TVの映画紹介で 平気な顔してばらしてました。アリエナイ!!)

今の日本の教育者にその精神があるだろうか? もちろんある人もいるだろうけど、昨今のニュースを 見る限りじゃ、絶対数は少ない。 ないから今の日本じゃ体育会系ははやらない。 本当の体育会系は厳しいだけじゃだめなのだ。

Be strictly with love.

と、ここまでは精神論的に大変すばらしい映画なのだが、 ストーリー上いまいちな点があって。

コーチの息子を自分のチームにいれる(俗にいうカツノリ状態)、 これすら僕にはコーチとして十分に問題のある行為と思われるのだが、 さらには、この息子とチームメイトの融和が全く描かれていない。

OK、スターティングメンバーの座は実力で勝ち取ったとしよう。 ただ、あれだけ生活環境の違う育ち方をした高校生がなんの問題も なくチームとして機能するはずもない。 そこには必ずなにかしらのドラマが必要なのだ。

これは実話、ということは絶対にそういうドラマがあったはずだと おもうのだけれど、そこを丁寧に描いて欲しかった。

以上、★3つ。

(評価:★3)

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