湖畔の殺人魔の魂が乗り移った人形のホラー映画。『チャイルド・プレイ』の続編。

アンディー役に前作のアレックス・ビンセントを使ったことで前作ではまだ幼かったアンディーが今回チャッキー対して戦う姿勢が見られたのはなかなかいい｡誰からも信用されず孤独に一人で戦うアンディーの成長が映画からも伺える。前作と同じ役者を起用してキャラの心の成長を見せつけているあたりは『ポルター・ガイスト』シリーズに近い。

チャッキーの動きも前作よりも良くなったし、同じグッド・ガイ人形をわざわざ土に埋めてしまうあたりもまだ人間臭さが残ってるんだなという感じでよかった。

脇役の役者もカイル役クリスティン･エリーゼとアレックス･ビンセントのコンビは息がばっちりで､アンディーのパートナーとしてはなかなかいい演技だった｡アンディの養母役のジェニー･アガターも存在感があった｡

ただ、ストーリーのスチュエーションは前作のままなので、前作と同じ『チャイルド・プレイ』を見せられても怖さというものがないし、恐怖演出まで前作と対して変わらないので逆に映画に幻滅感を覚えてしまう。ラストのオモチャ工場での対決はアイデアには凝っていていい見せ場だっただけに残念。

映画としては前作ネタの伏線が少しあるが、前作を見ていなくても大体理解できるので気にはならない｡

チョイ役で『アリーｍｙラブ』のグレッグ・ジャーマンが出ている。