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[コメント] メゾン・ド・ヒミコ(2005/日)

「孤独な女が葛藤の果てに自分の居場所を見つける」というテーマを主題にした作品のわりには、少々尺が長いと感じた。
ゆーこ and One thing

 「沙織の周辺」に限定された小さな世界の中で

 「心を許せる人たちにめぐり合い、癒されていく」という私的なテーマを取り上げるなら

 もっとコンパクトに作品をまとめられたのではないでしょうか。

 特にあのクラブでの集団ダンスシーンなんて必要あったのかしら。

 わざわざ沙織と岸本を肉体的にくっつけなくても、その直前に差し挟まれている、いままでずっと心を閉ざしていた沙織が山下さんを愚弄した上司に対して真剣に激怒し、それを岸本が微笑みながら見つめているシーンだけで、2人の心が同じ方向へ急接近して結ばれたのはしっかり分かりましたから。

 柴咲コウは徐々に心持が変わっていく主人公を熱演。表情の変化のさせ方が素晴らしい。彼女のベストアクトだね。

(評価:★4)

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