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[コメント] Mr.&Mrs.スミス(2005/米)

ブラピもアンジーも無理に芸術用の作品に出るのじゃなくて、こういった軽めの作品をもっと重視した方が良いと思います。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ハリウッドのおしどりパートナーとして知られるブラピとアンジーが出会った作品と言うことで有名になった作品で、実際この作品を通じ二人の息のあったパートナーぶりがすけて見えたりして、なかなか興味深い作品。

 物語そのものははっきり言ってしまえば本当に単なる馬鹿馬鹿しい作品なのだが(タイトルで分かるのだが、ジョン&ジェーン=スミスというのはアメリカでは最もありふれた名前。それが殺し屋ということが皮肉と取られている。そう言えば『デッドゾーン』(1983)の主人公もこの名前だった)、こういう馬鹿馬鹿しいのって嫌いじゃない。むしろ最初から「これはフィクションですよ。馬鹿馬鹿しい作品ですよ」と宣言してるようなものなので、最初からそのつもりで観ると問題なし。最初はそれでも多少のリアリティを求めていた所があったけど、途中から頭切り替えて観てたら、結構楽しめた。

 小さな規模で観るなら、喧嘩するほど仲良くなる夫婦の話としてこぢんまりまとめる事も出来るし、この二人いればそれでも充分見応えがあるのだが、過剰な演出と馬鹿馬鹿しい設定に笑っていればいい。だったらもうちょっとコメディ要素を増やした方が良かった気もする。

 ただ、エスカレートする夫婦喧嘩を描く事にかけては『ローズ家の戦争』(1989)ほどではないかな?金は遙かにこっちの方がかかってるんだけどね。

(評価:★3)

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