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[コメント] ボーダーライン 幼児密売組織の陰謀(1999/米)

主人公の娘リニーを『シッピング・ニュース』のゲイナー姉妹がこの映画でも三人一役で演じていたのが印象的。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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幼児密売組織の謎に挑む女性弁護士のサスペンス映画。

ストーリー自体はオーソドックスな作りで話の展開も大方予想がついてしまう。また主人公アリソンと家族との交流シーンがほのぼのとしたハートフルな展開なのでサスペンス映画のような緊張感を堪能できるシーンはそれほどなかった。しかし、この映画の根底にあるテーマとして職もろくに就けず、生活もままならないという移民の生活の現状や密入国組織を撲滅したものの大勢の密入国者が路頭に迷うことになるという矛盾が描かれていてなかなか興味深い。

シーン的にはラストの密入国組織のボスとアリソン公との対談が思ったよりも少ないし、密入船での対決もそれまでの展開からするとかなりおざなりな印象で、それまでの幼児密売や密入国組織を探るための伏線があまり活きなかった印象。それと、アリソンの娘の子守のマリアが中盤、話の中心人物として活躍するが、彼女のエピソードが今ひとつこの映画では必然性が弱いため、もう少し密入国や幼児密売との繋がりを作って欲しかった。

役者としてはアリソン役シェリー・ストリングフィールドは主役としてはまだ荷が重い印象でマリア役エリザベス・ペーニャやダン役ジェームズ・ルグロスよりも存在感が薄いのが気になる。その他ではアリソンの娘リニーを『シッピング・ニュース』のゲイナー姉妹がこの映画でも三人一役で演じているのが印象的。

(評価:★3)

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