[コメント] スパイチーム(2000/香港)
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スパイ・アクション映画。
金城武が主演した97年の作品『ダウンタウン・シャドー』の続編らしいが、前作は未見なので比較できないが、序盤で昔の仲間が死に、仲間1人が敵となってしまった展開や一新して新キャラを入れるところなどを見ると、前作とは違ったリニューアル版という感じの印象を受けた。
主人公マックを裏切った仲間の彼に対する目的の真意が映像からはよくわからない。しかも序盤で昔の仲間の裏切りは予測が付いているのに、それを堂々とラストに黒幕としてどんでん返し的な見せ方として盛り込むので、ラストになる前からストーリーが盛り上がりに欠けまくっている。マックに近づく謎の女性ジューンが敵の仲間だったことも大体察しがついた。
それにしても、この作品でのジューンの扱われ方は非常にぞんざいで、演じるスー・チーはとても気の毒。仮にも主人公と黒幕とをつなげるキーパーソン的な役柄なのだから、もっとストーリーに絡ませるべきなのに、ほとんどストーリーに絡まずにあっけなく死に、登場シーンすらほとんどおまけ程度な扱いなので、彼女の存在意義がまるで感じられない。いったい何のためにこの役に彼女を起用したのか甚だ疑問。
アクションシーンはそこそこ迫力はあるが、予め展開が予測できるような安直な伏線を張りすぎたためにあまり盛り上がらない。またラストで昔の仲間と格闘するシーンでマック役のレオン・ライのナイフに刺された時の表情が下手っぽかったのも気になった。
ともかくこの映画は、スー・チーの扱いがあまりにもお粗末で、彼女のファンにはオススメしにくい作品だと思う。評価できる点があるとすればマックの相棒バード役のジョーダン・ダチャンの渋い演技とアクションが主人公よりかっこよかった点でぐらいであろうか。
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