クリスマス･イヴのニューヨークを舞台に様々な事情で孤独を抱えた人々の行く末を同時並行的に描いた映画｡

母親の看病に明け暮れ､自分の幸せを諦めかけているローズ､恋人との結婚を控えるが嫉妬深さから恋人を追い詰めてしまうマイクなど各登場人物の個性がしっかり描かれており､彼らがクリスマスイヴに幸せをつかむところはなかなか心温まる展開｡

ただ､この手の祝日を舞台にした群像ドラマは『200本のたばこ』『ブッシュ･ド･ノエル』『ラブ･アクチュアリー』など多々あるので､やや目新しさに欠ける｡

また､各登場人物の中でもとりわけローズとマイクが中心に描かれていて､他の登場人物はその付け足しのような印象で､少々ストーリーのバランスが悪い気がする｡