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[コメント] サウンド・オブ・サンダー(2005/米=独)

こまったね、これは。
Lunch

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画って、動く絵と音(音楽)と、物語(内容)でできてる。本来、優先順位で言うと、重要なのは物語の方で、とりあえず絵と音楽は演出の一部と捉えようと思ってる。だから、絵や音の一部だけ特別に良(もしくは悪)くても物語の方をまず見ようと思う.....のだけど、近年、めずらしくこいつはひどいシーンがあるなぁ...ちょっとびっくり。どうしても目がそっちにいってしまった。予算が足りなかったのか?とかなにかあったのか?とかそんなことばかり前半気になってしまった。

ひょとしてこの作品は実は本来の姿じゃないのかもしれない、とか思ってしまって、かなりひいき目に観てしまう自分がいた。もともとブラッドベリだし、話の素性はいいのだ。

映画としては、時間の波やらの描写や説明もあいまいで(説明もなにもなくて、あんなに言い切られてしまうと宗教?などと思ってしまうぞ)、SFな感じがしなくなってしまうのだけど、まぁ、それはそれ。ファンタジーでかまわないのだ。B級と割り切ってみるか、前述の「なにかの事情」を感じながら見ると、妙にバランスがとれてしまうのは、どういう訳なんだろう? 映画としての素性もいいのかな?

なにやら話の進み方が、いかにもアメリカ映画的で、科学者のくせに妙に頭悪い行動が目立つし、随所に、なにをいまさらなところもたくさんあるのだけど、なぜだか(ほんとによくわからないのだけど)損した感じは、しなかった。DVD買ったり、もう一度(積極的に)観ようとは思わないけど。

タイムマシンものとしてSF的な悲哀や描写は『タイムマシン』『タイムアフタータイム』には遠く及ばないにしても、B級としては(不思議で)立派。評価: 2.8。

TVで初観。正直、劇場で観なくてよかった、と思ってしまった。

(評価:★3)

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