この映画から得られる教訓。どんなことにも“絶対”ということは無いのだ、ということ。

公開初日に観に行って、今まで観るのを封印していた映画。レンタルするほどのもんでもないなというのもあるし、大画面のあの迫力を感動をそのままにしておきたかったのもあったが、テレビで放送されたのを機に観直してみる。

やはり、４年前と今とは観る視点も感性も変わってしまったと改めて実感。そのときは感動したし、凄い迫力だと思っていた。ただ、泣くことは無いなぁとメガネのを上げて涙を拭いているおっさんを見てにやにやしてた記憶がある。

が、今感じられるのは、上に書いた、「備えあれば憂い無し」ってことと、CGの拙さ。特に、ローズが自殺しようとするシーン、星空がバックのシーン、ボートに乗ろうと人が群がるシーン、セット丸出しじゃん！と思えた。

ローズがあの時自殺していたら、ローズのだんな（？）がもう少し優しかったら、ローズの家が貧乏じゃなかったら、ラストで笛を持っている人が近くにいなかったら、などと考えると、この話は成り立たない。色んな偶然が重なってできた話なんですよね。

唯一共感できたのは、船員がボートに客を乗せていて、お金渡したから乗せろやみたいなこと言われた後だったか、銃で自分の頭を撃ったこと。気が狂いそうなあの状況じゃ、分かるなーと思えた。

＊訂正＊＊＊＊

CG拙いと思えたのは、テレビだからそう見えてしまうのだそうです。でもあの夕日をバックに船の先頭に二人で立つシーンは美しかったです。当たり前だけど、映画は映画館で観るために作られたものやしね。ユシルアさんご指摘ありがとうございます！