[コメント] LIMIT OF LOVE 海猿(2005/日)
ROBOTが絡むとどうしてなんでも「踊る大捜査線」になってしまうのだろうか?
頑張る部下とそれを見守る上司または先輩って構図。組織の力でどうにもならない困難を、個人の頑張りで切り抜け、その他大勢はただそれを支援し応援する…そして最後に劇的な結末がやってくる… 美しいんだか陳腐なんだかよくわかりません。私には陳腐に見えてしまいましたが。
人命救助を仕事にするということはどういうことなのかが見えてこない。もちろん保安庁の任務は人命救助だけではありませんが、それで食っていくというのがどれだけ矛盾したことなのか。知りもしないで安っぽいヒロイズムに酔ってんじゃねーよ。こんな反感を抱いてしまう私は人として終わっているのでしょうか。いや、私だってそのへんの苦悩はよくわからないけどさ。ドラマなんだからヒロイズムがないと成立しないのかもしれないけどさ。
そもそも救助が必要な状況作りもかなり強引。徹頭徹尾フィクションとして楽しめばいいんでしょうが、それにしては実在の組織を(微妙に)リアルに再現されてしまっているんで、線引きが難しかったです。「みんなを助ける海上保安庁」が、結局「限られた一部の人を躍起になって助ける/自分の命も危なくなっちゃう海上保安庁」になっちゃってたからねえ。
状況作りも強引だったけど、よく考えると身内だけで話が進んでいく狭い世界…確かに必然性は用意されているんですけど、ドラマ作りにあまりにも偶然が入り込む余地が大きすぎるとのめりこめないです。 同様に、音楽が過剰に盛り上げようとするので逆に冷めていく部分もありました。 内容は2時間ドラマでしたが、セットの作り込みはさすがでした。金かけてるなあ。
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