諜報員の父親が誘拐され､子供たちが助けに行く展開や､知り合いが仲間の諜報員だったというところなど､『スパイキッズ』っぽい展開だが､こちらは香港映画だからか､戦いもカンフーアクション中心になっている｡格闘シーンにはかなりの時間が割かれており､戦いのバリエーションも多く､なかなか飽きさせない｡

ただ､ジェイソンを結局裏切り者にしなかったのなら､終盤のジェイソンとタイ･チロンの戦いは長く引っ張りすぎだと思う｡

『頭文字Ｄ』に続きアンソニー･ウォンは父親役でいい味を出している｡Ｔｗｉｎｓは今作にも出演しているが､ストーリーとアクションは完全にジリアン･チョンがメインでシャーリーン･チョイの方は顔出し程度なのか､アクションもなく､出番も少ない｡

シーンとしては､アメリカ人少年の武術アクションというのは案外珍しく､大人相手でも互角に戦っているところは結構インパクトがあった｡