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[コメント] 赤ちゃんの逆襲(2003/仏=スペイン)

雰囲気そのものは『ベイビートーク』に近い。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







建築のデザインを盗まれた男が事故死し、デザインを盗作した建設会社の社長の赤ちゃんとして生まれ変わり、社長への復讐を企むブラックコメディ。

赤ちゃんは喋るが、大人たちにはこの声は聞こえないという設定など、雰囲気そのものは『ベイビートーク』に近い。

赤ちゃんのギャグシーンよりも、嫁と姑の口論のが面白いというのは映画として問題があると思うが、バンサン演じるティエリー・レルミットの赤ちゃんをあやす仕草というか演技はとても自然で素晴らしい。嫁が子育てを放棄し、赤ちゃんにも散々ひどい目に遭わされ、ノイローゼ気味になりつつも、父親として子育てに奮闘するバンサンに対して、赤ちゃんに生まれ変わったシモンは彼に微塵も同情せず、復讐を企てているのを見てるとバンサンが気の毒に思える。

それだけにラストでシモンとバンサンとの間の誤解が解けて赤ちゃんが初めてパパと言葉を発するところはなかなか微笑ましい展開だった。

(評価:★3)

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