正直、ピクサーの作品にはデジタル特有の無機質な感じがして嫌だったが、 今作は久し振りに感動出来た。 CGアニメを作る以上通常のアニメーションとは違い、 グラフィックの進歩は必須科目となり、 ストーリーは後回しとなる。

ところが今回はストーリー重視にしたのか、 それともCGと同時進行にしたのか詳細は不明だが、 感動出来たのだから面白いと納得しておこう。

一つ難点を言えば日本語吹替版は山寺宏一にしてほしかった。 最初は自信家レーサー、田舎町でチームワークに目覚める、 まあベタな展開だがこの手の分かり易い役は山寺宏一が一番上手い。

オープニングのリアルなレースシーンは上手いし、 声優ではなくDJやアナウンサーの起用で臨場感が出る。

田舎町に場面展開してからのスローダウンは正直退屈気味だったが、 ハリウッドのお約束演出はさすがという感じ。

最近のピクサーは当たり外れがあるが今回は当たりだった。