と、句点を抜いた文章のようなメリハリのない展開。ただカメラを派手に動かして、ワケわからなくしてるダケです。

各登場人物のキャラ付けも人間ドラマも中途半端。それだけでなく、｢これは一体いつの時代のどこの星の話なんだ？｣というあり得ない光景はほとんどアトラクションの域だし、これまた洞窟という環境への適応とは無関係としか思えない、驚異的な体躯と身体能力の変貌を遂げている｢元人間｣たち。そもそも水で繋がってるんだから、あんな生命力強そうな寄生生物がいたら、外界の生命体に何の影響も及ぼさないワケがないでしょ･･･。

･･･というあり得なさなんだから、ＳＦやファンタジーと銘打って｢実は洞窟と外界は異次元トンネルで繋がってた！｣みたいにしてくれれば少しは割り切れるものを。少なくともホラー的な恐怖演出は皆無です。断じてこれをホラーとは認めません。

(2007/3/25)