[コメント] 父親たちの星条旗(2006/米)
戦争映画史上最高の傑作である。が、今一感動が薄いのは私の感性が鈍いからなのか…
時空を軽々超えて、この世紀の悲劇と茶番を描く脚本、演出は当然一級。 だがそこに登場する人たちの心象の描かれ方は淡白だ。
優越感を持つ男やそれに擦り寄る女、自己欺瞞に耐え切れず酒に逃げる男、そして何も語らぬ男。
みな平凡などこにでもいる人たちだ。だからこそ淡白な描かれ方をされていても、彼らの心情はよく判る。
イーストウッドは観客の我々に、彼らの心情と同化することを期待し、求めているのだろうか。
でも私は感性が鈍いのか、彼らの心情は判っても、同化は出来ない。だから感動が薄いの だ。
凡人の私はもっと彼らの心象を描き込んで欲しかった。
特にドクは。
それがイーストウッドの狙いとは違っても…。
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