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[コメント] マグノリアの花たち(1989/米)

人生のイベントは一人一人が持つもの。それを名優が演じると映えますね。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 小さな町で親子を中心とした6人の女性達の厚い友情を描く作品。ロバーツ演じるシェルビーの結婚と出産、死を中心として、彼女を取り巻く人間模様が描かれていく。

 結婚、誕生と死という人生の一大イベントを田舎の女性達が優しく包み込むような物語展開が本作の特徴。ここに描かれているのは人生の一大イベントではあっても、それが何ら特殊なものではない。だからトルービィの美容室に集まる女性達は、良いことも悪いことも全部うわさ話の中の話にしてしまう。しかし、そのうわさ話というのが彼女たちの連帯になっている。弱冠一名ひねくれたのがいるが、それさえも包み込んで、一緒に笑い、一緒に泣く。その連帯が徐々に見えてくるのが面白い。

 とにかく本作の売りは新旧の豪華俳優たちの共演。アカデミーの常連も多く、貫録の芸達者ぶりを見せるが、それで役をぶれさせないロバーツの熱延ぶりが映える。今や彼女も貫録がついているけど、当時の初々しい姿が観られるのが結構嬉しかったりする。ロバーツ自身はメグ=ライアンの代役だったそうだが、これは大成功の配役だっただろう。なまじああ言った巧い人が中心にいると、バランス取れすぎて印象に残らなかっただろうし。

 確かに申し分ない話ではある…が、演出が淡々としすぎているのと、性格的な問題でほんのちょっと好みからずれてるって事で、もう一歩足りない。

(評価:★3)

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