[コメント] 監督感染(2003/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
オムニバスでエピソードのほとんどが単調なところは『Jam Films』と似たような感じで見終わった後に印象に残る作品が少なかったところも同じ。
*「KENENN」妻に自分の名義で勝手に借金をされた男がホームレスからリンチに遭うまでをコメディタッチに描いている。しかし、雰囲気からして笑えるものではなくコメディ映画としては評価しにくい。それといくらなんでも主人公の妻が他人の名義で1億円もの大金を借りられるのか疑問。また一億もの大金を借りられているのに主人公が全く気付かないというのも納得がいかない。
*「終着駅の次の駅」この映画のエピソードの中では唯一楽しめる作品だった。電車の中での様々な乗客の描写はなかなかリアリティがあり、納得できるものも多かった。ストーリー展開的には日常的な出来事を平凡に描いたような印象だが様々な伏線と各人物が最後に結びつくオチもきれいにまとめられていてなかなかよかった。
*「PAY DAY」主人公の過去の回想や妄想、現実のシーンが錯綜する展開でストーリーが把握しづらい。また主人公の過去のエピソードが一通り分かっても結局何を描きたかったのか分からないまま終わってしまった。
*「remholic」男がヤクザに拷問される中で妄想を抱いてる展開。ただそれだけ。役者の台詞が聞き取りづらいのが気になった。
*「TWO SHOT」お笑いコンビの2人が医者の父親から説教されたり、恋人からの別れ話を持ちかけられ悩まされる展開。ラストは悲劇的なオチだが後味は悪くない。親や恋人との口喧嘩などをコメディタッチで描いているわりには笑えるシーンがラストの2人の漫才ぐらいしかないのはいただけなかった。
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