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[コメント] ママの遺したラヴソング(2004/米)

原題=タイトルの乱発にうんざり気味だが、この作品こそ原題がふさわしい。 ニューオーリンズではゆっくりと時間が流れ、音楽とダンスがあった。
The★黒

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「ママ」は全編通し、1枚の写真も、思い出のシーンも出てこない。 それでいてニューオーリンズの「ローレン」を知る人の心に 深く、強烈な思いを残しているのだ。

のっけから酔っ払い、落ちぶれた姿を見せるジョン・トラヴォルタ。 彼でなければ、この役は不潔で胡散臭いアル中の域を出なかったろう。 過去の詩人の言葉を借りてしか自分を語れない不器用な男ボビーを 好演していた。

スカーレット・ヨハンソンは18歳という役には大人びて、 少し違和感がある。 ウィノナ・ライダーなどもこの手の役柄は得意だろうが、 おそらく彼女ではボビーとローソンとの微妙な擬似恋愛が 出せなかったかもしれない。

ローレンを愛した人々が、ローレンの娘に愛情を注ぎ、

ローレンが愛した人々をローレンの娘が愛する。

身近に置いておきたい優しい映画だ。

(評価:★4)

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