[コメント] 恋愛睡眠のすすめ(2006/仏=伊)
作品の持つ良さとキャスティングの良さが、残念な事に噛み合わなかったとしか思えない。
こういう風変わりなプロットには、俳優として確立してしまっている人を持って来ない方がいいんだと思いました。お互いの良さを殺している印象。例えばガエル君の演技を堪能したい、シャルの雰囲気を堪能したいって思っていても、堪能している間にプロットに置いていかれてしまうんです。二人の魅力に浸る時間をくれないと言うか…。だから逆に言うと、ストーリーに入り込もうとすればする程、二人が邪魔になるんです。
キャストありきで考えると、この二人は最高の組み合わせ。この二人を使ってもう少しシンプルで人物描写をきっちり丁寧に描いたバージョンを見てみたいってすごく思いました。またプロットありきで考えてみても、実験的で面白い作品だと思ったので、知名度の低い俳優を使うなど、ストーリーに没頭出来るような環境を作ってもらえた方がより楽しめたと思うのです。
個人的にガエル君のオタクっぽい「年下男子」は最高にツボだったし、「知的風味漂う隣のキレイなオネイサン」としてのシャルも申し分なかったので、もっとノーマルな二人の絡みを見たかったなというのが本音です。・・・もしかしたら、それは私の夢の中で実現させろという事なの??だったら「ベッドによじ登って大暴れするステファンに、心底困惑してる感じのステファニー」をベースに、スパイスは「いい匂い」と「シーツのしわ」、トッピング用に「ぽこぽこ浮かぶ綿の雲」を用意して作るよー。
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08.02.06 記
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