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[コメント] デス・レース2000年(1976/米)

暴力・お色気・笑い、全てが無意味に満載の無駄無き娯楽傑作。ショボいタイトルロゴ、ヘボいスーパーカー、違和感だらけの低予算映像・・・それらをモロともせず、強引にレースを盛り上げ続ける強烈なアナウンサー達にコーマン先生の信念を感じる。(笑)
HW

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







逆に、解説者などはイカれたルール説明にミスマッチなほど妙に風格があったり、こちらも相乗的に笑える。

荒唐無稽に徹しながらも、病院の恒例行事「安楽死デー」、レース遺族へのリゾートマンション・大型テレビプレゼントなど妙にリアルな風刺満載で、中でも「サボタージュの語源はフランス語で・・・」と何でもフランスのせいにする政府には爆笑した。

しかし、あのラスト、あんなアッサリ車一台で大統領殺せるんだったら、そんなわざわざレースに出たりしなくても全然良かったと思うんですがねぇ・・・?(笑

そもそも「優勝者だけが大統領と握手出来る」「このためだけに生きてきた」とか哀愁漂わせて悲愴なラストを予感させたくせに(こんな映画で哀愁感じたりする自分もアレだけど)、肝心の「手榴弾」を「マシンガン・ジョー」ことスタローン相手にアホヒロインが使ってしまうし、レジスタンス指導者の婆さんに孫であるヒロイン撃たせちゃったりさせても、何事も無かったかのように揃ってニコニコと大統領一家で登場して来るし、エンドロールでは唐突に人類と武器との歴史をナレーションし始めるし・・・終盤のズッコケの嵐はもはやある意味で怒涛の展開。底抜けのアホ映画として歴史に名を残す事でしょう。

(評価:★3)

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